外壁塗装で失敗しないための塗料選びのポイントと最新情報

外壁塗装で失敗しないための塗料選びのポイントと最新情報

皆さんこんにちは!みやこリフォームの小川です。今回は外壁塗装についてお話しします。外壁塗装における塗料選びや、業者の提案で迷わないためのポイントを詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

【絶対後悔しない】外壁塗装で選ぶべき塗料は○○〜リフォーム塾〜

外壁塗装と塗料選びの重要性

外壁塗装を検討する際、よく「どの塗料を使えばいいのかわからない」という声を耳にします。特に業者ごとに提案する塗料が異なるため、最終的に価格だけで判断してしまう方も多いです。しかし、外壁塗装に使う塗料は建物の寿命や美観に大きな影響を与えるため、しっかりと選ぶことが重要です。

今回は、塗料の種類やその特性について詳しく解説しながら、塗料選びのポイントをお伝えします。

外壁塗装の基本的な工程

まず、外壁塗装の基本的な流れについて簡単に説明します。外壁塗装は一般的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程で行われます。

  • 下塗り: 外壁の下地を整え、塗料がしっかりと密着するようにするための工程です。専用の下塗り剤を使用します。
  • 中塗り・上塗り: 実際に外壁に色を塗る工程で、塗料選びが非常に重要になります。耐久性や美観を左右するため、ここで使用する塗料は慎重に選ばなければなりません。

今回は、特に「中塗り」「上塗り」で使われる塗料の選び方について深掘りしていきます。

外壁塗料の種類とその特徴

外壁塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ耐久年数や価格に差があります。代表的な塗料としては、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、そして最近注目されているハイブリッド系塗料などがあります。

 1. アクリル塗料・ウレタン塗料

まず、アクリルやウレタン塗料についてですが、最近ではほとんど使われることがない塗料です。理由は、これらの塗料は耐久性が低く、約7年から8年程度しか持たないため、コストパフォーマンスが良くないからです。

アクリルやウレタンは安価ではありますが、再度の塗り替えが早く必要になるため、長い目で見ると費用がかさむことになります。ですので、基本的にはシリコン以上の塗料を選ぶことをお勧めします。

 2. シリコン塗料

次に、シリコン塗料についてお話しします。シリコンは、現在最も広く使われている塗料の一つで、耐久性も10年から15年と比較的高く、価格も手ごろです。

シリコン塗料の耐久年数: 一般的には10年から12年、メーカーによっては15年持つとされるものもあります。関西ペイントや日本ペイントのシリコン塗料が代表的で、例えば日本ペイントの「パーフェクトトップ」などが人気です。

お客様がどれくらいのメンテナンスサイクルを考えているかによって、シリコン塗料を勧めるかどうかを判断します。10年後に再塗装をする予定のある方や、長期的に家に住むかが不確定な方には、シリコン塗料がコストパフォーマンスの良い選択肢になります。

3. フッ素塗料

次にフッ素塗料ですが、こちらはシリコンよりもさらに耐久性が高く、15年から20年持つと言われています。塗料の中でも高級な部類に入り、特に長く住み続ける予定のある家や、高耐久を求める方におすすめです。

フッ素塗料の最大の特徴は、耐久性だけでなく「汚れが付きにくい」という点です。フライパンの「テフロン加工」をイメージするとわかりやすいですが、汚れや水分が滑り落ちやすく、メンテナンスも楽になります。これにより、北側の壁にコケが付きにくくなる効果も期待できます。

価格はシリコン塗料に比べると10%から30%ほど高くなるため、選ぶ際は予算とのバランスを考えることが重要です。

4. ハイブリッド系塗料(ラジカル制御塗料)

最近注目されているのが「ハイブリッド系塗料」、別名「ラジカル制御塗料」です。この塗料は、紫外線による劣化を抑える効果があり、耐久年数は15年ほどです。

ハイブリッド系塗料はシリコンと同等の価格で、より長持ちするため、非常にコストパフォーマンスが高いと言われています。実際に、SK化研の「プレミアムシリコン」や日本ペイントの「パーフェクトトップ」が多くの現場で使われています。

価格もシリコン塗料と大差ないため、「長く持たせたいが、高価なフッ素塗料はちょっと…」という方には、最適な選択肢です。

無機塗料の特徴とおすすめのシーン

最後に紹介するのが「無機塗料」です。無機塗料は鉱物資源であるガラスなどの成分を含む塗料で、非常に耐久性が高く、20年以上持つと言われています。

無機塗料の最大の特徴は、汚れが付きにくいという点です。フッ素塗料と同様に、コケやカビが生えにくく、また紫外線にも強いため、外壁の美観を長期間保つことができます。

無機塗料は非常に高価ですが、その分、メンテナンス頻度が減り、長期的にはコストパフォーマンスが高い選択肢となることがあります。

例えば、北側の壁にコケが生えやすい家や、湿気の多い地域に住んでいる方には、無機塗料は非常に効果的です。また、無機塗料は耐久性が非常に高く、フッ素塗料よりもさらに長持ちすることが期待できます。

塗料選びのポイントと予算

塗料を選ぶ際の一番のポイントは「家のメンテナンスサイクル」と「予算」です。短期的にコストを抑えたい方にはシリコン塗料が、長期的なメンテナンスを視野に入れる方にはフッ素塗料や無機塗料が適しています。

以下は塗料別の価格の目安です(材料費と工事費込み)

シリコン塗料: 約100万円

フッ素塗料: 約110万円〜115万円

無機塗料: 約120万円〜130万円

ハイブリッド系塗料: 約110万円

塗料の選択は、予算だけでなく、家の状況や将来的なライフプランに応じて慎重に検討することが大切です。

まとめ

外壁塗装は家の外観を守るだけでなく、長期的な家の耐久性を大きく左右する重要な工事です。塗料選びは、単に価格だけでなく、耐久年数やメンテナンスの手間も考慮して慎重に行う必要があります。

今回紹介した塗料の特徴や選び方を参考にして、皆さんの家に最適な外壁塗料を選びにお役立てください。

この記事を書いた人
人生に何度とないリフォームの機会だからこそ、後悔させないリフォームをお約束します!工事を通じて、家のことで何かあれば、お声かけいただけるような関係を築けるようがんばります!
みやこリフォーム運営責任者
営業部長小川 剣人

略歴

大阪大学人間科学部卒業、グロービス経営大学院卒業(MBA)
新卒で日本生命保険に入社。
社内システム構築や営業企画に従事。
その後、リフォーム系メディアを運営するITベンチャーに転職。全国500以上のリフォーム会社への営業経験と、紹介ビジネスを通じたエンドユーザとのやり取りから、リフォーム業界への見識を深める。
現在、みやこリフォームの責任者として従事。

所有資格

宅地建物取引士、ガス機器設置スペシャリスト、日本ホームインスペクター協会認定会員、応用情報技術者、簿記2級、ファイナンシャルプランナー2級、電気工事士、日本ガス協会簡易内管施工士など