外壁塗装の見積もり内訳を徹底解説!無駄を省いて納得の塗装を

外壁塗装の見積もり内訳を徹底解説!無駄を省いて納得の塗装を

こんにちは、みやこリフォームの小川です!今回は、外壁塗装の「お金」に関して、見積もりの内訳を詳しくお話ししていきます。外壁塗装の見積もりを見ると、合計金額だけが目につきがちですが、各項目の費用がどうして必要なのかを理解しておくことが大切です。今回は、実際の見積もりを例に、足場費用から塗装にかかる各費用まで、内訳を細かく見ていきましょう!

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外壁塗装にかかる主な費用項目

外壁塗装の費用は、大きく分けて「足場の設置」と「外壁の塗装」の2つに分けられます。まず、足場を組むことが塗装工事の第一ステップです。その後に外壁塗装が行われます。これらの項目を一つずつ解説していきます。

足場工事の費用

外壁塗装を行うためには、まず足場を立てる必要があります。この足場工事には「足場の設置」と「メッシュシートの設置」が含まれます。

1. 足場の設置

足場は、高所で作業を行う職人さんの安全を確保するために欠かせません。また、外壁全体をしっかりと塗装するために足場は必須です。足場の費用は、建物の外周を元に算出され、通常は外周の2割増し程度の広さを確保します。

足場の設置費用は、1平米あたり約800〜1000円が相場となっています。例えば、30〜35坪程度の家であれば、足場費用は約26万円程度が見積もりに含まれるでしょう。

2. メッシュシートの設置

メッシュシートは、周囲に塗料が飛散しないようにするためのシートです。また、高所作業時の安全性も高める役割があります。メッシュシートの費用は1平米あたり150〜250円程度です。

足場+メッシュシート

高圧洗浄の費用

足場を組んだ後、次に行われるのが「高圧洗浄」です。外壁に付着したコケやホコリ、汚れを取り除くために、業者が専用の高圧洗浄機を使って洗浄します。これは塗料の密着性を高め、塗装の耐久性を向上させるために非常に重要な工程です。

高圧洗浄の費用は、一式で約4万円が相場です。通常は1日作業で行われ、業者が使う洗浄機は一般的な家庭用の洗浄機よりもはるかに強力です。高圧洗浄は建物の大きさや汚れ具合に応じて変動しますが、この工程を省略することはできません。

塗料の密着性を高め、耐久性を向上させるための高圧洗浄

シーリング工事の費用

次に行われるのが「シーリング工事(コーキング工事)」です。外壁の継ぎ目や窓回りなどに充填されるシーリング材は、建物の防水性を保つ重要な役割を果たしています。特に、サイディングボードの継ぎ目や窓枠周りには必須です。

1. 打ち替えと増し打ち

シーリング工事には「打ち替え」と「増し打ち」の2種類があります。

打ち替え: 劣化した古いシーリング材を一度剥がして、新しいシーリング材を充填する方法です。サイディングボードの継ぎ目にはこの方法が標準的です。

増し打ち: 既存のシーリング材の上から新たにシーリング材を追加する方法です。劣化がそれほど進んでいない場合に行われます。

シーリング工事の費用は、打ち替えの場合は約15万円程度が相場で、増し打ちの場合はこれより安くなります。シーリング工事がどのように行われるのかは、見積もりに詳細が記載されているかを確認することが重要です。

シーリング工事

外壁塗装の費用

いよいよ本題の「外壁塗装」の費用です。外壁塗装は通常、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で行われます。3回塗りが基本ですが、2回塗りで提案されることもあります。見積もりに「3工程」と明記されているか確認しましょう。

1. 塗料の種類と耐久性

塗料にはいくつか種類があり、それぞれ耐久年数や価格が異なります。代表的なものにはシリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料があります。

  • シリコン塗料: 耐久性が10〜15年程度で、価格も手頃です。1平米あたり約4000円前後が相場です。
  • フッ素塗料: 耐久性が15〜20年と長く、汚れがつきにくい特徴があります。シリコン塗料よりもやや高額で、1平米あたり約4500〜5000円が相場です。
  • 無機塗料: 最も耐久性が高く、20年以上持つこともあります。価格は高めで、1平米あたり約5000〜6000円程度です。

2. 塗料の選び方

塗料を選ぶ際には、建物の状態やメンテナンスの頻度、予算を考慮する必要があります。例えば、10年以内に再塗装するつもりがあるならシリコン塗料で十分ですが、長く持たせたい場合はフッ素塗料や無機塗料が推奨されます。

下塗り
中塗り・上塗り

木部・鉄部塗装の費用

外壁塗装と同時に、雨戸や木部、鉄部なども塗装することが一般的です。これらの部分は外壁と異なり、異なる塗料や手法を使います。

  • 木部: 木材は乾燥しやすく、劣化しやすいため、保護塗料を使って塗装します。
  • 鉄部: 鉄部は錆びやすいため、まず錆止めを塗ってから塗装します。溶剤系の塗料を使うことが一般的です。

これらの部分も、どの塗料を使って塗装するかを確認しておくことが大切です。例えば、鉄部の場合は錆止めと塗料を2工程で塗るか、3工程で塗るかなど、工程が明記されているかも重要です。

見積もりの確認ポイント

外壁塗装の見積もりを受け取ったら、次の点を確認しましょう。

1.足場設置の詳細: 足場とメッシュシートの費用が明記されているか。

2.塗装工程: 外壁塗装が3工程で行われるかどうか。2工程の場合は理由を確認する。

3.シーリング工事の内容: 打ち替えか増し打ちか、どちらの方法が採用されているか。

4.塗料の種類と耐久年数: 使用する塗料の詳細が記載され、耐久年数と価格に見合ったものかどうか。

5.木部・鉄部の塗装: 木部や鉄部が含まれているか、どの塗料が使用されているか。

まとめ

外壁塗装の見積もりを理解することは、納得のいく工事を依頼するために非常に重要です。外壁塗装は決して安い工事ではないため、見積もりの内訳をしっかりと確認し、必要な作業が全て含まれているかをチェックしましょう。

今回の記事を参考にして、見積もり内容をより詳しく確認し、納得のいく外壁塗装を実現してください!

ありがとうございました。また次回もお楽しみに!

 

この記事を書いた人
人生に何度とないリフォームの機会だからこそ、後悔させないリフォームをお約束します!工事を通じて、家のことで何かあれば、お声かけいただけるような関係を築けるようがんばります!
みやこリフォーム運営責任者
営業部長小川 剣人

略歴

大阪大学人間科学部卒業、グロービス経営大学院卒業(MBA)
新卒で日本生命保険に入社。
社内システム構築や営業企画に従事。
その後、リフォーム系メディアを運営するITベンチャーに転職。全国500以上のリフォーム会社への営業経験と、紹介ビジネスを通じたエンドユーザとのやり取りから、リフォーム業界への見識を深める。
現在、みやこリフォームの責任者として従事。

所有資格

宅地建物取引士、ガス機器設置スペシャリスト、日本ホームインスペクター協会認定会員、応用情報技術者、簿記2級、ファイナンシャルプランナー2級、電気工事士、日本ガス協会簡易内管施工士など